フランスから―環境とアートのブログ

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Posts tagged "マニュエル・ヴァルス"

アクチュアリティ 仏内閣総辞職

[フランス、内閣総辞職] 8月25日、マニュエル・ヴァルス首相がフランソワ・オーランド大統領に内閣総辞職を届け出た。オーランド大統領はこれを受理、即座に新しい組閣をヴァルス首相に申し入れ、26日には新閣僚の顔ぶれが発表される見込みだ。内閣総辞職の直接の引き金となったのは財務大臣のアルノー・モントブールが「この二年、現在フランスが行っている緊縮政策は大きな誤りで、今政策転換をしなければますますフランス経済が悪化することになるという見解を、何回となく文章にしたため、内閣ならびに大統領へ進言してきたが、一切聞き入れられなかった」と公言したことにあり、政府の分裂ひいては社会党の分裂を露呈させることになった。ヴァルスが首相に就いて5ヶ月目にして内閣総辞職に至ったことについて、右派左派にかかわらず野党からは、市民の信頼を裏切る危機的なオーランド政権といった大きな批判の声が飛び交った。ヴァルス首相が提出した内閣総辞職願いを受けて、いち早くみずから大臣職を退き次期内閣からも遠ざかることを表明したのは、モントブール財務大臣、フィリペッティ文化大臣、アモン教育大臣の3人(いずれも社会党)。

今朝、フランス新内閣発表

オーランド公約の中軸ともなっていた失業者対策がまったく功をなさず、失策を認めたオーランド政権への跳ね返りは強かった。3月末に行われた地方選挙で与党社会党は惨敗。この結果を受けてエロー首相が辞任しマニュエル・ヴァルスが新首相に任命され、今朝新しい閣僚の顔ぶれが発表された。 マニュエル・ヴァルスの首相任命直後から、野党保守のUMPからは「社会党が地方選挙で負けたのだから、本来ならば野党保守から首相を立てるべきなのではないか」という声が上がり、またヨーロッパ・エコロジスト派は「新内閣にはエコロジストは参画しない」と党首や責任者があちこちで拒否表明を公にするなど、波乱を含んだが、最終的にエコロジストは恣意的に退いて一人も大臣にならず、また社会党以外からの大臣は2人のみにとどまる新内閣構成が発表された。 町・スポーツ省が女性の権利省と一体化したほかは、省構成はほぼ保たれ、閣僚16名のうち8名は女性となっており、社会党の政策の一環である男女比率を同等にするパリテ法(2000年成立)が前内閣構成と同様に厳守されている。

大晦日の車の放火、数字の発表

この数年、大晦日になると市街の暴力沙汰や車の放火が相次ぎ、毎年年明けは焼失した車の台数を発表するのがほぼ恒例となってしまったフランスで1月1日、内務大臣マニュエル・ヴァルスが2013年12月31日18時から2014年1月1日明け方6時までの12時間のあいだに起きた事件数その他を発表した。 今年は年末警戒のため5万3千人62師団の警官、および3万6千人の消防士が出動。放火によって焼失した車の台数は全国総数で1067台を数えた。昨年の1196台を下回る減少を「記録」。また地域の暴力行為はいまのところ報告はゼロで、年々反発勢力が下火になっていることをうかがわせる。しかしそれでも322人が逮捕、うち217人が拘留。爆竹騒ぎで一人が死亡し、3人が重傷。またほかに、3人が刃物で刺されて死亡した。(AFPTV、BFMTV他)   «Cette nuit de la Saint-Sylvestre a été endeuillée par le décès de 3 personnes», a regretté Manuel Valls, le ministre de l’Intérieur. |(AFP/Pierre Andrieu.) Le Parisien ビデオ

「みんなに結婚の自由を」法案反対デモ、憲兵隊とこぜりあい

<二日後の26日(きょう)国会での内務大臣の発言を後半に追加。> ・「みんなに結婚の自由を」法案反対、数十万人がパリ集会: 2013年3月24日、日曜日。「みんなに結婚の自由を」と題する同性婚を認めるトビラ法(トビラ法務大臣の名から)が、上院の審議にかけられるのを前に、反対派が大々的なデモを行い、ラ・デファンスからパリ凱旋門に通じる大通りであるグランド・アルメを埋め尽くした。警察の発表では30万から40万人が集合したと見られる。 子供は普通のパパとママに育てられるのが一番、といったプラカードや人工授精反対など、同性婚が認められると同時に問題化する子供の養子問題や試験管ベビーの濫用など、現在の家庭の形態が崩れていくことに対する反発を表明し、子供連れの家庭やカトリックの関係者、また政治家はUMPのフランソワ・コペ、元首相のジャン=ピエール・ラファラン、また極右のフロン・ナショナル党のマリーヌ・ルペンなど、右派政党の代表が参加する大規模な集会となった。 デモは次第にグランド・アルメ通りから膨らんではみ出し、通行止めになっていた凱旋門へ。警察のバリケードを押し倒してデモ隊が入る許可がなされていないシャンゼリゼ通りへとはみ出す勢いとなり、防護服にヘルメットの憲兵隊は最前線のデモ隊に大量の催涙ガスを振りかけ、こぜりあい、殴り合いとなった。…

アクチュアリティ、バイオレンス

・ヨーロッパ、財政緊縮政策に反対する数カ国連動デモ: 2012年11月14日、経済危機にあるEUの厳しい緊縮政策へ反発して、マドリッド(スペイン)、リスボン(ポルトガル)、ローマ(イタリア)、アテネ(ギリシャ)の4大都市で大々的なデモが行われた。 スペインは、カディックス、ヴィゴ、ビルバオなどでも大きな集会が開かれ、首都マドリッドでは数万人のデモ隊たちが警官隊と衝突し、催涙弾や石などが飛び交って30人が負傷、80人あまりが逮捕された。スペインは4人に一人が失業。政治に満足しているというのは国民の7%のみ。「銀行が搾取しているんだ」という人々。アパートを銀行に借金のかたに取られ、自宅を没収される直前に思い余って自殺をする人が今年になって4人続出した。現実に、同じような状況で銀行の手に渡った一般市民の宅地の数は50000軒に上るという。…
アクチュアリティ、フランス日常へ

アクチュアリティ、フランス日常へ

ロンドンオリンピックが終わり、フランスも日常へ。8月、14日15日のニュース。 [アミアンで暴動]