フランスから―環境とアートのブログ

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Posts tagged "ポンピドー・センター国立近代美術館"

女性アーティストを20世紀美術史の日向へ引き出す

20世紀から21世紀にかけての女性アーティストを歴史のなかへ引き出す作業 ポンピドー・センター国立近代美術館のキューレーター、カミーユ・モリノーが2014年、Archives of Women Artists, Research and Exhibitions(頭文字をとってAWARE )という女性アーティストを収集して資料をプールし敷衍する協会を他の協力者とともに共同設立し、インターネットで資料を一般に公開しているが、この度その内容が国立教育省のリソース・センターにも紹介された。
Mona Hatoum展、ポンピドー・センター・MNAM

Mona Hatoum展、ポンピドー・センター・MNAM

モナ・ハトゥームの展覧会が現在、ポンピドー・センター国立近代美術館で行われている。ベイルートで生まれ、1975年たまたまロンドンにいた際にレバノンで市民戦争が起き、そのままロンドンに亡命することになったという1952年生まれのパレスチナのアーティスト。その生い立ちや仕事はウィキペディアやWebの資料に説明を任せるとして、まずは画像でZapping。 展覧会会期は、2015年6月24日から9月28日まで、ポンピドーセンター6F、入館は21時まで
Jeff Koons展、ポンピドー・センター国立近代美術館

Jeff Koons展、ポンピドー・センター国立近代美術館

Jeff Koons(ジェフ・クーンズ、本名Jeffrey Koons)の回顧展がパリ、ポンピドー・センター国立近代美術館で行われている。1955年アメリカ、ペンシルバニア生まれ。1980年代初頭にネオ・ポップの旗手として流星のように現れた、という記憶がある。ポップアートはもともと60年代、大衆の生活や大量生産社会を描いて時代を浮き彫りにした大きなムーブメントであったが、70年代の抑制的なミニマリズムやコンセプチュアル・アートを経て、80年代初頭ジェフ・クーンズによって再び日常社会をモチーフに、手に取るものをすべてアートにしてしまう楽観性と自由を享受する新しいアートとして出現する。自分の表現についてクーンズは、「私の作品にはポップ・アートに対して皆が考えるような世間への皮肉や作品に隠された意味などはまったく存在しない。意味があるとすれば、作品をはじめて見た人が感じるものと、作品のあいだになんの溝も存在しないことだ」。